はじめに
履きジワが深く入り、革が乾燥して白っぽく見えるローファー。
「もう寿命かな?」と思われがちな状態でも、革が生きていれば、手入れでまだ十分に履けます。
今回は、乾燥と履きジワでくたびれた黒ローファーを、磨き直して整えるまでの記録です。
新品のように戻すのではなく、
履いてきた時間を活かしながら艶を取り戻す
そんな靴磨きの流れを写真付きでまとめます。
今回メンテナンスするローファーの状態
まずは全体の状態確認から。
• 甲部分に深い履きジワ
• 革表面が乾燥し、油分が抜けている
• 色ムラがあり、黒が沈んで見える
• ライニングや履き口まわりにも使用感あり
この段階では、いきなりクリームを入れるのではなく、
一度リセットすることを意識します。
靴磨き前に行う下準備(ブラッシングと汚れ落とし)


最初に行うのは、クリーム前のリセット作業。
使用アイテム
- 馬毛ブラシ
- 革靴用汚れ落としクリーナー
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作業内容
最初に馬毛ブラシで全体をブラッシング。
溝に溜まったホコリや、古いクリームの残りを落としていきます。
その後、必要最低限のクリーナーで表面を軽く拭き取り、
革の状態を素に近づけます。
※乾燥が進んでいる靴ほど、落としすぎないことが重要です。
乾燥した革に栄養を入れる(クリーム工程)

この靴磨きで一番重要な工程です。
使用したアイテム
・乳化性クリーム(黒)
👉 乾燥した革に向いている定番クリーム
・ペネトレイトブラシ
👉クリームを塗布するのに便利なブラシ
写真にもあるように、
クリームを入れる前は革が硬く、シワが立ちやすい状態でした。
- 少量ずつクリームを取り
- 指または布で薄く塗り広げ
- シワ部分は押し込むように馴染ませる
一度に艶を出そうとせず、
革を柔らかく戻すことを優先します。
ブラッシングで艶を引き出す

使用アイテム
・豚毛ブラシ
👉クリームを革に浸透しやすくするブラシ
クリームが落ち着いたら、再度ブラッシング。
ここで革の表情が大きく変わります。
- 黒の色味が戻る
- 履きジワの陰影が自然になる
- 表面に反射が出て立体感が生まれる
写真のビフォー・アフターを比べると、
**革の「生き返り感」**がはっきり分かります。
仕上がりの変化(ビフォーアフター)


今回の仕上がりは、
- 深い履きジワは残しつつ
- 乾燥による白さを解消
- 全体に落ち着いた艶感をプラス
新品のように戻すのではなく、
きちんと手入れされた革靴という印象に整いました。
まとめ|傷んだローファーでも、手入れでまだ履ける

履きジワや使用感は、
その靴が歩んできた時間そのもの。
消すのではなく、
整えて、活かすことで、
革靴はまだまだ使えます。
状態が悪く見えるローファーほど、
一度しっかり手入れしてみる価値はあります。




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